金融本 [読書 書評]
いろいろ読んで、この50年を変えたのは金融だな。
1971年のニクソンショックでドルと金の交換を停めた。ドルを刷りすぎて交換できなくなった。お金の価値が揺らぐ。お金があっても得かもしれない損かもしれない(リスクと言う)。リスクを投げあう「ババ抜き」の様なことが始まる。ある時点で蓋を開けて初めて得か損か分かる。大損していると大変な目に遭う。これで少なからず振り回されるのか! ならどーしよーか?
7月の本 [読書 書評]
「量子力学自習」はシュレーディンガー方程式まで辿り着いた。この世の殆どは電子で説明できちゃう。理科はこっちから教えてもいい気がする。元素や分子が変ろうが考え方は同じなんだから(数学をどうするか、、)。
5月の本 [読書 書評]
・理科系の作文技術
今更よんでみた。理科系たるもの短くハッキリ書きなさい!と勇気づけられる。英語の論文は頭から読めば分かるように書いてある。日本語の文は最後まで読んで分かるものもあると。そっかー、こうやって論文の書き方とか習うんだ。この通りに書いたら、角立ちまくるだろうな。
・治療論から見た退行
医者とか心理士向けの本。心の「基底欠損(the basic fault)」という概念を提案している。赤ん坊がこの世に気付いた時、言葉では捉えられない物の見方が大人にも影響している。一つをオクノフィリア(ocnophilia)と名付け、外の世界を恐れ人にしがみつく性質を示している。もう一つをフィロバティズム(pholobatism)と名付け、外の世界を楽しみ自分で探索する、人をむしろ避ける、という性質を示す。前者のしがみつく性質が強くなると、「たいへん我侭な困った人」になり、どう相手するか七転八倒したらしい。でも安心できる環境を作り、何を言われようと支えるうちに、落ち着いてくるよ!と論じてる。そんな気もしてくる。あたしは(どーみても)後者だな。
言葉にならぬしがみつきを言葉で書くと、どっかの書簡の応酬みたいでぞっとする。
4月の本 [読書 書評]
・上を向いてアルコール
「いつの間にか飲んじゃう」世界をさらっと書いた希少な本。暇になると飲んじゃう? 壮絶なことは言葉では言い辛いだろうな。
・カミとヒトの解剖学
何でも「脳と身体」で書いちゃう養老論法。1993年頃の本で厚い(笑)。最新作は薄いのに。べらぼうに本を読んでることは伝わる。次の本に繋がる↓
・中世賤民の宇宙
著者は中世ヨーロッパに於ける、物の見方の変遷を研究した人。その昔、人は身体と自然を畏怖した。キリスト教が広まると、神様を通して人間が世界を支配するようになる。でも、自然は神様の世界に収まらず恐れられた。で、「自然物を扱う人」(技能・技術・芸能を持つ人)も恐れられるようになった。でも彼らがいないと困る。そういう煙たがられる人は昔からいたらしい。じゃエンジニアも?と私は感じる。 機械時計は礼拝の時刻を合わせるために発明されたのではないか?という話も書いてある。人々が勝手な時に礼拝しないように。
・AI vs 教科書が読めない子どもたち
「AI技術」で大学入試を解く過程から、実は人も教科書をあまり読めていない(意味が通じてない)のでは?とある。人工知能という技術の考え方、数学を適用する歴史、数学は意味を表現できないことも、さわりだけ書いてある。
*わたしの妄想
著者は世の中を理解するように学問をしてるはず。実はそうでもない世界を見つけて仰天したかも。気持ちはわかる。 言葉自体に意味は書いていない。「りんご」と書いても味はしない。食べてみるしかない。意味とは、おそらく言葉から浮かんでくる(復号される)もの。その意味を無視して言葉を使うなら、機械で済んじゃうかも。街で聞いた「ワンタッチでスタッドレス」とか(汗)。
3月の本 [読書 書評]
ファインマンは第9章だけで(TeXで計算しながら)一か月かかった。
三木先生の本は生き物(単細胞から人まで)を語る名著。
「セラピスト」は言葉にならぬ世界を垣間見せる。
「消えたい」は痛~い経験ゆえの成長を教えてくれる。
泣いている方に [読書 書評]
モラル・ハラスメント
http://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784314008617
泣かされている方にこの本を強くお勧めする。
用事を頼むとき、頭を下げる人もいれば、判らぬ様に脅す人もいる。
真面目な人はつい頑張ってしまうが、これは脅す人からすれば大変便利だ。
何を言っても疑わず自分で抱えてやってくれるのだから。
そういう加害者と被害者の仕組みを教えてくれる。
*彼等は真面目な人が持つ潔癖と自信の無さを突いていると私は考える。
脅しはただの嘘だ。加害者に服従せざるを得ない様に見せるだけ。やっとわかった。