SSブログ

8月の本 [読書 書評]

2018-08books.JPG

珍しく経済本が並んだ。
・イノベーターのジレンマの経済的解明
「イノベーターのジレンマ」とは、成功した企業が投資を渋って新参企業に負けちゃう現象を書いた本。著者はそれを経済学で定量的に計算して論文にした。それを一般向けに紹介している。 既存企業は人もお金もあるから投資することは出来る。でも今の商売を壊したくない。新参企業はやるしかないからやっちゃう。これを、将来の「期待(する)価値」と「投資(苦労)」で見積もれるそうだ。「期待価値>投資」ならやるべしと説く。 内容はハードディスク(HDD)業界の興亡であり、価格、数量、部品代、性能から計算している。身の周りで消えた商売、続く商売と突き合わせると実に興味深い。何テラバイトも持ってる皆さんにぜひ。

・新・生産性立国論
著者はイギリス出身の元投資アナリスト。日本で文化財修復の会社を経営している。アナリストのプレゼンテーションを読んでみた。2060年は今の子供がバリバリ働くころだ。日本は少子高齢化で人口減と労働人口減となる。そのまま国内総生産GDPが減少する(GDP=人数×生産)。世界経済の中では規模が小さくなる。高齢者(私も)の費用を賄えない。よって今の生活は維持できない。 著者はGDP(規模)の維持と生産性向上を説く。「生産性」をしつこく教えてくれる。お客が喜ぶ価値を作って稼ぐこと。人件費削って利益出すことじゃないと。付加価値の7割を男性が稼いでいること、先進国では日本のサービス産業の人件費が安すぎることから、著者は女性が働けることと給料upを提案している。てなことをデータと論理で一貫して説明している。 お金の出入りは家計簿と同じ。内容はそんなに難しくない。 私が直ぐに出来ることは給料稼いで近所のスーパーで使うことかな。親としてはボクの将来を案じてしまう本である。
*この人は敵がいっぱいいるだろうな。。

・統計学が最強の学問である(数学編)
昨日見つけた。上記の話を読み解くには統計でしょうと。この本は中学から大学教養課程までの数学をおさらいしてくれる。説明が丁寧だから分厚い。お薬が効くか判定するクロス検定くらいは出来るようになりたい(汗)。
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

7月の本求人広告 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。