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6月の本 [読書 書評]

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・ビジネスモデルyou
読者を事業主に見立てて、自分の生態系(ビジネスモデル)を見せてくれる。はたまた、人生の転機に生態系をどう見直すか指南してくれる。さて、どうしよう。

さわりはここに書いてある。
http://www.shoeisha.com/book/hp/BMY/

面白いのは、自分の「価値」をどう見るか、顧客に価値を提供できたらお金を頂く、あたりの根拠が書いてある。自分の給料にはどれだけ売り上げが要るとか。この辺の考え方を覚えると、お客や会社との交渉も出来るようになるかな。

*二十年前に「ビジネスモデル」って流行ったころ、「アメリカのあそこやここはこんなことやってる。大変だ!」で「ビジネスモデルで儲けよう」だったけど、そんなことは起きなかった。本当は地に足がついた話。

・新しい狂気の歴史
日常に見え隠れする出来事を、ミシェルフーコーの「狂気の歴史」を援用して見ている。例えば福祉の制度は沢山あるのだけど、その根底に何があるのか見えづらい。著者はずばり「社会防衛」と指摘している。社会に適応することが難しい「弱者」を保護(?)しつつ制度や施設に囲っている面は私も感じる。山のような教科書も裏から見るとつながって見える。そーゆーことか。

・ファインマン物理学3
熱力学でボルツマン定数ってあちこちに出てくる。でもkTって記号がなんなのかどこにも書いてない。突然(1/2)kTとか(3/2)kTとか出されても困る。 またファインマン先生に頼ってみる。本書でも「運動エネルギーは一自由度あたり(1/2)kTっておぼえとけ(難しいから)」なんだけど、kは温度Tとエネルギーを換算してるだけ、XYZで三方向だから(3/2)KTってことは覚えた。 古典力学は比熱の計算と実測が合わずに破綻。20世紀に量子力学が始まってやっと辻褄が合ったそうだ。しかも量子力学から攻める方が全然簡単らしい。  例えると物質(電子とか)は音叉のような動作をして、決まった周波数の光(電波)が来ると共振して鳴り出す。温度が上がるほど、高い周波数まで鳴る。その音叉の数と音程を掛け算すればエネルギーと熱が出てくる。これが黒体放射。赤外線こたつが温まる仕掛け。 電気の抵抗は熱のアンテナのようにも見える。確かに電気を流すと熱くなるし、反対に温めると雑音が出てくる。たしかに。  30年前の高校の教科書なんか「比熱の値と実測は合わない」としか書いてない。たぶん理科のタブーだな。やられた!
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