5月の本 [読書 書評]
・理科系の作文技術
今更よんでみた。理科系たるもの短くハッキリ書きなさい!と勇気づけられる。英語の論文は頭から読めば分かるように書いてある。日本語の文は最後まで読んで分かるものもあると。そっかー、こうやって論文の書き方とか習うんだ。この通りに書いたら、角立ちまくるだろうな。
・治療論から見た退行
医者とか心理士向けの本。心の「基底欠損(the basic fault)」という概念を提案している。赤ん坊がこの世に気付いた時、言葉では捉えられない物の見方が大人にも影響している。一つをオクノフィリア(ocnophilia)と名付け、外の世界を恐れ人にしがみつく性質を示している。もう一つをフィロバティズム(pholobatism)と名付け、外の世界を楽しみ自分で探索する、人をむしろ避ける、という性質を示す。前者のしがみつく性質が強くなると、「たいへん我侭な困った人」になり、どう相手するか七転八倒したらしい。でも安心できる環境を作り、何を言われようと支えるうちに、落ち着いてくるよ!と論じてる。そんな気もしてくる。あたしは(どーみても)後者だな。
言葉にならぬしがみつきを言葉で書くと、どっかの書簡の応酬みたいでぞっとする。
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